出版は文化の本城にして、校正はその堡砦たるべし。
校正・校閲の志を高く掲げるため、また進むべき方向を見極めるため、この憲章を定める。
- 一、校正者は文章の瑕疵を取り除くために読む
- 二、校正者は著者によりそい、文章をよりよいものにするために読む
- 三、校正者は常に最初の読者というつもりで読み、なにより客観性を重んじる
- 四、校正者は出版工程の一部であることを自覚する
- 五、校正者は常にゲラにとって何が最善かを考え行動する
- 六、校正者はゲラに関して自分を含めたすべてを疑う
- 七、校正者は他工程の出版人と、相互の尊敬をもってゲラに向かう
- 八、校正者は向上心を忘れず、一生をかけて技術を身につける
- 九、校正者はあきらめない