鴎来堂は校正・校閲の技術を主軸として、出版制作の流れを一元化していきます。
校正・校閲とは「まちがい」を見つける作業です。
ただ、ひとくちに「まちがい」といっても自明だと思われるものから、そうでないものまでありますね。
レシピブックでは「大さじ」と表記するのか「15cc」と表記するのかを、その本の中で統一したほうがよいことが多いです。それが読者にとって大切な情報ですから。
でも、小説においては作家さんの表現を最優先した方がよいことが多いので、(とくに一般語の)表記統一は行わない場合が多いです。作家さんは漢字がつながることを嫌って、わざとヒラいたりすることがあります。表記が文芸作品の表現に絡んでいることがありえますので、おいそれと変えてしまうことはできませんね。
さらに、作家さんの中には「一般語も含めてすべての語句を表記統一してほしい!」と仰るかたもいらっしゃいます。
本によって読み方が違うんです。
鴎来堂でゲラをお預かりするときは窓口として営業部のものがお邪魔いたします。
この本をどのように読んでいくのか?
対象読者は?
調べ物は?
〆切は?
編集部・校閲部にお伺いしたときに、様々な疑問を解決して最適の校正者に渡していく下準備をしていきます。
僕たちは初校と再校で役割を変えてチームとしてゲラをよくしていくために、編集部や校閲部の皆さんとの連携をとても大事なものだと考えているからです。