マスごとに文字が入るように、該当する級数をあててみます。
ずれるときは級数があっていない、
もしくは級数でない(ポイントなど)場合です。
マスの中に文字が入る場合でも、
字間が異なるとずれて見えることがあります。
ご注意ください。
マスの中の縦線は5の倍数のところに入っています。
文字数を数えるのに使います。
特に行頭の縦線は二分アキの鉤パーレンにあててみて下さい。
十文字は10の倍数に入っています。(40Q以上は5マス目)
文字の中心を確認できます。
「級」は「Q」とも書くんだ★画数が少なくて書きやすいよ!
フォント(書体)によってマスぴったりだったり少しはみだしたりするから気をつけてね!
級数表と同様に、文字の上に重ねてポイント数を確認します。
DTP ポイント(1pt=1/72 インチ)で指定されたゲラにお使いください。
アメリカン・ポイント(1pt= 0.3514mm)とは規格が異なります。
本文に使われることの多い9.5pt、10pt を中心に8pt〜12pt の範囲のポイント数を確認できます。
「ポイント」は「pt」「ポ」とも書くんだ★
そのほかは「級」と同じように扱ってね!
字送り、行送りの確認にお使いください。
字送り→ 縦組みの場合は、歯送り表のラインが縦向きになるようにして、指定の字送りのラインを文章に重ねます。
このとき、目盛りがそれぞれ文字の上端に一致すれば、指定通りの送りになっています。
(横組みの場合は、ラインが横向きになるようにして、文字の左端と目盛りを合わせます)
行送り→ 縦組みの場合は、歯送り表のラインが横向きになるようにして、指定の行送りのラインを文章に重ねます。
このとき、目盛りがそれぞれ文字の右端と一致すれば、指定通りの送りになっています。
(横組みの場合は、ラインが縦向きになるようにして、文字の上端と目盛りを合わせます)
11H〜24H の送り指定を確認できます。それ以外の指定には、4の歯送りスケールをご活用ください。
「歯」は「H」とも書くんだ★
「歯」とは、かつて組版に使っていた手動写植機の歯車のピッチが
1コ動くと印字位置が0.25ミリ移動する仕組みからきたことばだよ!
実際には各罫の太さの規定には幅があります。
ただ、オモテ・ウラ・中とは違いがあるので、指定があったときの目安にしてください。
「オモテ」「ウラ」という呼び名はかつて活版印刷で使っていた罫線用の型の片側(オモテ)が細く、反対側(ウラ)が太くなっていたことからきているんだ!
文芸作品などで一般的に使用される、モリサワのA-OTFリュウミンPro L-KLで表示しています。
数字→ 横組みの時など、全角モノか半角モノか判断する目安にしてください。
文字→ すべてカタカナです。ひらがな「へ」、漢字「夕」「口」「力」、小さい「ュ」「ヶ」を見分ける目安にしてください。
この級数表でサンプルにした文字以外にも、
半角数字の「1」とアルファベットの「l」(「L」の小文字)、
全角数字の「0」とアルファベットの「O」(大文字)など、
まぎらわしい文字はいっぱいあるよ!
比べなくても見分けがつくようになったら一人前の校正者だ!
誰かに自慢できる(かも)よ!